






日本昔噺金時 ジョーセフ・キング・グッドリッチと恒岡憲之助合著訳
金時は、大阪で出版された日本昔話の中でも特に希少な本である。グッドリッチ氏(1850-1921)は、1886年頃から大阪で英語を教えたが、1888年に神戸の会社に就職した。しかし翌年には横浜に移り、1893年に日本を去るまで同地で暮らし、働いた。1896年に妻が亡くなり、1897年に再婚した彼は、1898年に日本へ戻り、長崎の米国領事館で通訳として勤務した。1900年には京都で英語を教えており、1908年の『ジャパン・ディレクトリー』にも同地で勤務中として記載されている。1921年に米国で死去した。絵は南原桂処画。奥付には、このあまり知られていないシリーズの続刊として、『2.A Short Story of Yoshitsune 『義経物語?』、『3. Deaf as a Post 「耳が遠い?』、『4. Curious Logic 『奇妙な論理?』ですが、これらは出版されなかったものと思われます。当店が『金時』の1冊を入手したのは、20年間で今回が2度目です。1885年に東京で初めて出版された弘文社/長谷川による平紙本に対抗するために、大阪が直接的に試みたものと思われます。
大阪 日盛舘 明治20年
15丁 17.4 x 12.4cm
良好 経年の傷み、しみ、しわ少々あり
b38032027
